月経困難症

子宮筋腫、子宮内膜症などの有無を診断してから、鎮痛剤、低用量ピル、ディナゲスト療法、GnRHアゴニスト療法などを行っております。

レボノルゲストレル子宮内システム(IUS)

もともとは避妊のために開発された治療法ですが、黄体ホルモンを浸みこませた装置(ミレーナ)を子宮の中に入れて、ホルモンを徐々に放出させる方式によって子宮内膜の発育をおさえ、生理痛を楽にしたり、出血量を減らしたりする効果が期待できます。一度子宮内に挿入すると5年近く効き目が持続します。保険の適応になり多くの月経困難症や過多月経の方に用いられるようになりました。

fujin010

fujin011

 

避妊

信頼のおけるものとしては、IUD(子宮内避妊器具:リング)と経口避妊薬(ピル)になります。

低用量ピル(黄体ホルモン+卵胞ホルモン)

一般的に日本で使用されている経口避妊薬となります。ひとくちに低用量ピルといっても、含まれる卵胞ホルモン・黄体ホルモンの種類・量により副作用・副効用(避妊効果以外のメリット)に違いがあるため、服用に際しては医師と十分相談することをお勧めいたします。

=低用量ピルを使用した場合のリスク=

① 血栓症

頻度は非常にまれですが、最も重要な副作用・合併症になります。低用量ピルに含まれる卵胞ホルモンには血液を固まりやすくする働き(凝固作用)があり、足の静脈内の血が固まってしまう(血栓)ことがあります。この血栓が血液の流れにのって肺内の静脈がつまってしまうと、生命に関わる重篤な状態を引き起こします。
低用量ピルの使用を始める前のリスク評価と定期検診が重要となります。また、使用中に急に足がはれて痛みがあるなどの症状がある場合には、急いで専門医を受診する必要があります。

② 乳癌

2010年にアメリカで行われた大規模な(116,608人)前向き観察研究において、ピル使用の女性において1.12~1.33倍の乳癌発生のリスクが報告されました(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2010 Oct;19(10):2496-502)。一方、最近(2014年)タイから行われた11,414人の観察研究の報告では乳癌発生のリスク増加はなかったとされています(J Epidemiol. 2014 May 5;24(3):216-20.)。
この他にも、乳癌発生については様々な報告がありますが、結論はまだ研究中といった段階といえます。また、低用量ピル内服を中止してから10年以上経過している場合には、乳癌発生のリスクは一般の発生頻度と変わらないとされています。
(http://www.nhs.uk/Conditions/contraception-guide/Pages/combined-contraceptive-pill.aspx)
定期的な乳がん健診を受けることが重要です。

=低用量ピルを使用中の起こりうる副作用=

① 頭痛・吐き気・気分変動・乳房の痛み・不正性器出血

低用量ピル内服をはじめてしばらくの間起こることがあります。だんだんなくなっていくことが多いですが、2-3ヶ月しても症状が治まらない場合には、他の種類の低用量ピルへの変更を考慮する必要があります。

② 血圧上昇

定期的な検診により血圧測定を行ってもらいましょう。高血圧と診断される場合には、薬剤の変更・中止を行うことが必要です。

=低用量ピル使用による避妊以外の効果=

低用量ピル使用に関しては心配な副作用もありますが、避妊効果以外にも女性の生活を改善させる効果(副効能)があります。

① 生理にともなう症状の改善

生理が定期的になることが多く、出血量が減り、また生理痛の症状も改善されます。生理痛がひどい、また生理の時の出血が多い場合に使用される場合があります。

② 月経前緊張症候群(PMS)の症状の軽減

生理前7-10日のイライラ・精神的不安定などの体調不良は月経前緊張症候群とされ、女性のライフスタイルの大きな妨げになる場合があります。
低用量ピルの使用により、月経前緊張症候群の症状が軽減される場合があります。

③ 卵巣癌・子宮体癌・大腸癌のリスクの減少

乳癌発生のリスク増加とは反対に、卵巣癌・子宮体癌・大腸癌のリスクは減少するとされています。

お問い合わせ

お問い合わせは 072-861-1103